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2026 人質交換を託された女
第2章 大役
パーテーションで仕切られた通路を歩き、カウンタースペース、カスタマーサービスのデスクと見て回り、事務スペースは丹念に机の下も確認してみた。人を隠せそうな空間があったからだ。残念ながら人質となった人たちの姿は見えなかった。
ここで働いていた時の癖で、壁掛けのデジタル時計を見つめていた。全て表示がオフになっていた。外為チーム上の『LONDON』、『TOKYO』、『NEW YORK』、3拠点の時刻を示す時計が消されていた。ロビースペースの時計も同様にオフにされていた。
中を映すカメラの映像といい、時刻を表示させない行為といい、犯人グループが衝動的に起こしたとは考えにくい状況だった。
続いて金庫室の中も覗いたが、ここにもいなかった。
私は男2人に前後を挟まれる形で歩いていた。支店内のスペースを確認する際は、『独り言を話す変な捜査員』と男たちから思われても、ブツブツと何かを話しながら人質たちの姿を探した。そうすれば本部に状況が伝わると思ったからだ。
「次は会議室だ…」と前を歩くから告げられた時、私は迷わず会議室の方向へ歩き始めた。
ここで働いていた時の癖で、壁掛けのデジタル時計を見つめていた。全て表示がオフになっていた。外為チーム上の『LONDON』、『TOKYO』、『NEW YORK』、3拠点の時刻を示す時計が消されていた。ロビースペースの時計も同様にオフにされていた。
中を映すカメラの映像といい、時刻を表示させない行為といい、犯人グループが衝動的に起こしたとは考えにくい状況だった。
続いて金庫室の中も覗いたが、ここにもいなかった。
私は男2人に前後を挟まれる形で歩いていた。支店内のスペースを確認する際は、『独り言を話す変な捜査員』と男たちから思われても、ブツブツと何かを話しながら人質たちの姿を探した。そうすれば本部に状況が伝わると思ったからだ。
「次は会議室だ…」と前を歩くから告げられた時、私は迷わず会議室の方向へ歩き始めた。

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