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海に漂う星屑のように
第1章 大事な手紙
 最後の手紙って言ってたな
 うん
 家族のか?
 いや
 じゃあ、なんだ、その、好きな子、とかか?
・・・・・・・
 そう
 だったら、マジ好きだったんだな
・・・・・
 そう

ぽつり、ぽつりと積み重なる言葉。
そこには、深い想いが宿っている気がして。
なんだか、やっぱり俺は悪いことをした気がした。

「悪い・・・ことした。本当にすまん。」
「いいって・・・もう、大丈夫、だからっ・・・」

それは、全然、大丈夫そうではなかった。
たったひとりで雨の中、強がっている
そんなふうにしか見えなかった。

もう一回謝っても、意味ねえよな・・・。

そんなふうに思って、少し息をついた。
手の中の缶コーヒーはとうの昔に飲み終わってしまって、ただのひんやりとした金属の塊みたいになっている。

どうした・・・もんだろか・・・

俺が困っていると、男のほうが声を上げた。

「そんなに言うんだったら・・・さあ、
 今日、一日、俺に付き合ってよ」

そう言って、男はニヤリと笑った。

これが、俺、宗像師月と、
彼、佐倉陽菜多の長い長い一日の始まりだった。
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