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エロ本を拾っただけなのに <女子高生・優香>
第19章 《灰色の冬》
カメラの向こう。905号室のドアの前に、1人の女性が立っていた。
制服ではない。春らしい私服に、ニットのカーディガン。少し髪が伸びたようにも見える。うつむき加減で、不安そうに指を絡ませているその姿。
見間違えるはずがなかった。
「優香……?」
聡は震える手で、解錠ボタンを押すことも忘れ、直接ドアノブを掴んだ。ガチャリ、と鍵を開ける。重い鉄の扉を、勢いよく開け放った。
そこにいたのは、幻でも幽霊でもなかった。3ヶ月前、怯えて逃げ出したはずの彼女。桂木優香が、そこに立っていた。
「……聡、さん」
彼女はゆっくりと顔を上げ、聡を見た。その瞳には、恐怖の色はなかった。あるのは、どこか決意を秘めたような、潤んだ光だけだった。
制服ではない。春らしい私服に、ニットのカーディガン。少し髪が伸びたようにも見える。うつむき加減で、不安そうに指を絡ませているその姿。
見間違えるはずがなかった。
「優香……?」
聡は震える手で、解錠ボタンを押すことも忘れ、直接ドアノブを掴んだ。ガチャリ、と鍵を開ける。重い鉄の扉を、勢いよく開け放った。
そこにいたのは、幻でも幽霊でもなかった。3ヶ月前、怯えて逃げ出したはずの彼女。桂木優香が、そこに立っていた。
「……聡、さん」
彼女はゆっくりと顔を上げ、聡を見た。その瞳には、恐怖の色はなかった。あるのは、どこか決意を秘めたような、潤んだ光だけだった。

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