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エロ本を拾っただけなのに <女子高生・優香>
第19章 《灰色の冬》
──【2022年 12月〜2023年 春】
12月15日。聡にとって、1年で最も輝かしい日になるはずだったその日は、灰色の一日として終わった。
朝から冷たい雨が降っていた。聡は何度もモニターを確認し、傘を差してベンチまで足を運んだ。しかし、そこには何もなかった。雨に濡れたベンチが、黒く光っているだけだった。
「……来ないか」
わかっていたことだ。あんな手紙を寄越したのだ。彼女はもう2度と、僕に関わるつもりはないのだろう。聡はびしょ濡れになった肩を払いもせず、重い足取りで905号室へと戻った。
部屋に残されたのは、彼女が残した痕跡だけ。膨大な量の手紙。そこに綴られた愛の言葉。そして、ハードディスクに保存された、防犯カメラに残った彼女の映像。それら全てが、今は鋭い刃物となって聡の胸を抉った。
12月15日。聡にとって、1年で最も輝かしい日になるはずだったその日は、灰色の一日として終わった。
朝から冷たい雨が降っていた。聡は何度もモニターを確認し、傘を差してベンチまで足を運んだ。しかし、そこには何もなかった。雨に濡れたベンチが、黒く光っているだけだった。
「……来ないか」
わかっていたことだ。あんな手紙を寄越したのだ。彼女はもう2度と、僕に関わるつもりはないのだろう。聡はびしょ濡れになった肩を払いもせず、重い足取りで905号室へと戻った。
部屋に残されたのは、彼女が残した痕跡だけ。膨大な量の手紙。そこに綴られた愛の言葉。そして、ハードディスクに保存された、防犯カメラに残った彼女の映像。それら全てが、今は鋭い刃物となって聡の胸を抉った。

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