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エロ本を拾っただけなのに <女子高生・優香>
第16章 《春の雪解け》
『ごめんなさい。勇気が出なくて、飲めませんでした』
『今日も、匂いを嗅ぐだけで終わってしまいました』
冬の間、優香からの手紙は謝罪の言葉で埋め尽くされた。
聡はそれを責めなかった。ただ、優香自身の罪悪感を煽るように、静かに待ち続けた。
優香は毎晩、布団の中でコンドームの感触を確かめた。
ぷにぷにとしたゴムの弾力。人肌の温もり。
それを指で弄り、溢れ出る匂いを嗅ぎ、顔に塗りたくる。
そこまではできるのに、最後の「嚥下」だけができない。
頭では飲んでみたいと思っているのに、体が拒絶してしまう自分が憎かった。
月日は流れ、年が明けた。
三寒四温を繰り返し、春の足音が聞こえ始めた頃。
聡から、ある「アドバイス」が届いた。
『飲めなくて苦しんでいるんだね。可哀想に。
でも、無理に絞り出して飲もうとするから怖いんだよ。
いい方法を教えよう。
ゴムの膨らんでいる部分を、飴玉みたいに口に含んでみて。
そして、歯で優しく噛み切るんだ。
そうすれば、僕が君の口の中で弾ける感覚が味わえるはずだよ』
(噛み切る……)
その言葉に、優香は妙な興奮を覚えた。
ただ飲むのではない。
ゴム越しに彼を含み、それを自分の歯で破る。
それはまるで、彼自身を噛みちぎり、捕食するような行為だ。

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