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エロ本を拾っただけなのに <女子高生・優香>
第15章 《憧れの被写体》
新緑の季節から、湿気を含んだ梅雨へ。
季節の移ろいと共に、優香の日課も変化していた。

あの日、トイレに流してしまった「中身」を懇願してから数日後。
聡は約束通り、新しい「分身」を届けてくれた。

最初はやはり、怖かった。
ハサミを入れた瞬間に広がる、あの強烈な雄の臭気。
もし部屋に漏れれば、リビングにいる親に気づかれるかもしれない。

だから優香は、誰にも見つからない「密室」を作った。
夜、ベッドに入り、頭からすっぽりと掛け布団を被る。
その狭く暗い空間の中で、優香は小袋の封をほんの数センチだけ開けた。

「……っ」

たちまち布団の中に充満する、栗の花のような生臭い匂い。
優香は赤くなった顔で、その空気を肺いっぱいに吸い込んだ。

(くさい……。でも、さとるさんの匂い)

外に漏らしてはいけない。
その緊張感が、匂いの刺激を何倍にも増幅させた。

慣れとは恐ろしいものだ。
最初は吐き気を催すほどだったその匂いが、一ヶ月も経つ頃には、優香にとって**抗えない興奮の引き金**へと変わっていた。
学校から帰り、布団の中でその匂いを嗅ぐと、パブロフの犬のように体が熱くなる。
優香は毎晩、布団という繭(まゆ)の中で、彼の濃厚な香りに包まれながら、声を押し殺して自らの体を慰めるようになった。
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