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エロ本を拾っただけなのに <女子高生・優香>
第13章 《愛しい汚れ》
数日後。
久しぶりの「ご褒美」を手にした優香は、震える手で封筒を開けた。
中から出てきた手紙を読み、優香の顔が一瞬で真っ赤に染まった。

『久しぶり。待たせてごめんね。
 実は、この本を送る前に……ごめん。
 君がこれを読んでいる姿を想像したら、我慢できなくなって……。
 本を少し、汚してしまったんだ。
 僕の想いが詰まったものだから、嫌がらないでくれると嬉しいんだけど』

(汚したって……まさか……)

優香は恐る恐る雑誌を開いた。
指定されたページ。
そこには、写真の印刷とは違う、乾いて少し波打った「シミ」がついていた。

「あっ……」

それは、まぎれもなく男性の体液の痕跡だった。
普通なら、悲鳴を上げて投げ捨てるところだ。生理的な嫌悪感が先に立つはずだ。

けれど、優香の反応は違った。

(これが、さとるさんの……)

優香はそっと、そのシミに指先で触れた。
カサカサとした感触。
それはただの汚れではなかった。
顔も知らない、けれど誰よりも愛しい「さとるさん」の一部なのだ。

(すごい……さとるさんも、私のことを考えて、してくれたんだ)

嫌悪感など微塵もなかった。
むしろ、彼と間接的に触れ合えたような気がして、胸が熱くなった。
優香はそのページに顔を近づけ、くん、と匂いを嗅いだ。
紙とインクの匂いに混じって、どこか生臭い匂いがした気がした。

「さとるさん……」

優香はその夜、そのシミがついたページに自分の頬を擦り寄せながら、何度も何度も絶頂を迎えた。

   ◇

翌日。
回収されたメモを見て、聡は勝利を確信した。

『本、届きました。
 汚れてなんていません。さとるさんのこと、感じられて嬉しかったです。
 あのシミのところに、キスしちゃいました』

「合格だ、ゆうかちゃん」

聡の口元が三日月形に歪んだ。
彼女は、他人の排泄物とも言える体液を、キスするほど愛しいと受け入れたのだ。
精神的な壁だけでなく、生理的な壁さえも突破した。

「よし、次は別の計画を実行に移そうか」

聡は携帯電話を取り出し、カレンダーアプリを開いた。
彼女を完全に堕とすためのシナリオは、まだ始まったばかりだ。
彼の中で、さらなる計画が動き出そうとしていた。
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