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面会に来た嫁を襲う老人ホームの鬼畜たち
第15章 15
揚子の合図で、揚子に続いて降りた茉莉花。
「あなたの席も用意されたわ」
揚子が茉莉花に話す。
揚子が座った席の隣に椅子が用意されていた。
茉莉花がそこに座ると、中年の男性が寄ってきて、
揚子に耳打ちした。
「え?」
揚子が驚いて軽く声を出した。
その後も男性が何かを言っている。
小声ということもあって茉莉花には
会話の内容まではわからない。
「それは世代が違うから」
と、揚子が中国語で答えていた。
その後も男性が何かを言っていて、
「私は歌は苦手」
と、苦笑いする揚子。揚子が茉莉花の方を見て、
「茉莉花ちゃん。
中島美嘉の『雪の華』を知っている?」
と、訊いた。世代は違う。ただ、茉莉花は、
幼稚園のお遊戯で、『雪の華』の音楽に合わせて、
踊ったことがあった。当然、記憶にはない。
ただ、アルバムにその時の写真は残っていた。
そのアルバムの写真を見て以来、
たまに、YouTubeで聴くことはあったが…。
「知らないことはないですが…」
茉莉花が言葉を濁すと、
「そうよね。歌えるわけがないわよね」
と、揚子が言って、男性に断りを入れていた。
しかし、男性は折れない様子で、
揚子も苛立っている感じだった。
「誰の要望なの?」
揚子が少し強めの言い方で訊くと、
「国家主席」
と、いう言葉が返ってきた。驚く揚子の顔。
「それを早く言いなさい」
揚子が男性を睨んだ。
男性は、軽く両手を前に出して、
『怒るな』というようなジェスチャーをした。
「『雪の華』ね…」
揚子は、それだけを言って唸った。
茉莉花を見て、
「歌だけは苦手なのよ」
と、揚子が嘆いた。
「アカペラですか?」
茉莉花が揚子に訊いた。
「それはないけど、アレ」
と、指さした。DAMという文字が目立つモニター。
そのモニターの下には赤いボックス。
カラオケセットが見えた。
会社の付き合いなどでカラオケは歌う茉莉花。
とはいえ、この人数の前で歌うのは…。
しかも、カラオケボックスとは桁違いの大きさの
ステージにライト。
「『雪の華』は歌ったことがないですが、
カラオケなら、なんとかなるかもしれません」
茉莉花が言うと、
「いいの?無理はしないでね」
と、話す揚子。
「あなたの席も用意されたわ」
揚子が茉莉花に話す。
揚子が座った席の隣に椅子が用意されていた。
茉莉花がそこに座ると、中年の男性が寄ってきて、
揚子に耳打ちした。
「え?」
揚子が驚いて軽く声を出した。
その後も男性が何かを言っている。
小声ということもあって茉莉花には
会話の内容まではわからない。
「それは世代が違うから」
と、揚子が中国語で答えていた。
その後も男性が何かを言っていて、
「私は歌は苦手」
と、苦笑いする揚子。揚子が茉莉花の方を見て、
「茉莉花ちゃん。
中島美嘉の『雪の華』を知っている?」
と、訊いた。世代は違う。ただ、茉莉花は、
幼稚園のお遊戯で、『雪の華』の音楽に合わせて、
踊ったことがあった。当然、記憶にはない。
ただ、アルバムにその時の写真は残っていた。
そのアルバムの写真を見て以来、
たまに、YouTubeで聴くことはあったが…。
「知らないことはないですが…」
茉莉花が言葉を濁すと、
「そうよね。歌えるわけがないわよね」
と、揚子が言って、男性に断りを入れていた。
しかし、男性は折れない様子で、
揚子も苛立っている感じだった。
「誰の要望なの?」
揚子が少し強めの言い方で訊くと、
「国家主席」
と、いう言葉が返ってきた。驚く揚子の顔。
「それを早く言いなさい」
揚子が男性を睨んだ。
男性は、軽く両手を前に出して、
『怒るな』というようなジェスチャーをした。
「『雪の華』ね…」
揚子は、それだけを言って唸った。
茉莉花を見て、
「歌だけは苦手なのよ」
と、揚子が嘆いた。
「アカペラですか?」
茉莉花が揚子に訊いた。
「それはないけど、アレ」
と、指さした。DAMという文字が目立つモニター。
そのモニターの下には赤いボックス。
カラオケセットが見えた。
会社の付き合いなどでカラオケは歌う茉莉花。
とはいえ、この人数の前で歌うのは…。
しかも、カラオケボックスとは桁違いの大きさの
ステージにライト。
「『雪の華』は歌ったことがないですが、
カラオケなら、なんとかなるかもしれません」
茉莉花が言うと、
「いいの?無理はしないでね」
と、話す揚子。

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