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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第31章 導きの神と繋ぐ指先
へ〜そうなんだー、と社殿の方を見て、そこにいるであろう神主さん・・・つまりは猿田彦の子孫、に思いを馳せているようだった。

「日本てそういう意味じゃすげーな。神様の子孫とか、普通にそこら辺にいるって」

たしかにそうだ。
海外でそういうのってあるんだろうか?
ネットのオカルト話みたいなので、キリストの子孫がいるとかいう話があったりするが、あくまでそれは都市伝説や陰謀論界隈の話である。

こんなにしれっと神様の子孫がいる国って・・・やっぱりすごいのかもしれない。

まずはお参り。

二拝、二拍手・・・そして、一礼。

心の中で祈るのは、
『道に迷ってた私ですが
 もしかしたら、ちょっと道が見えてきたかもしれません・・・』
そして、
『ありがとうございます』
というお礼の言葉、だった。

その後は同じ敷地に祀られている、猿田彦大神の奥様であるところの天宇受売命(あめのうずめのみこと)を祀った佐瑠女神社(さるめじんじゃ)もお参りする。

とてもこじんまりとしたお社だ。

「アメノウズメって・・・あの、裸おど・・・」
「ストップ!」

こらこら!ここで裸踊りとか言うんじゃないよ!

昨日行った石上神宮のところで彼に説明したとおり、天照大神が天の岩戸に閉じこもったとき、彼女をおびき出すために行われたお祭りでダンスを披露し場を盛り上げたのが、この天宇受売命である。

というわけで、ここ佐瑠女神社は、俳優や芸能にご利益がある神社ということになっている。

だからだろうか、『さるめ神社』とか『佐瑠女神社』と書かれたノボリが何本も立ってるのだが、そこに書かれた奉納主の名には、見知った俳優や芸能人の名前が多数あった。

私の趣味(官能小説)も一種の芸能かもしれないので、よくよくお願いをしておこう。

パンパン!と柏手を打ち、頭を下げる。
『どうか、良い作品が書けますように』っと・・・

これでよし。
どうだろ、これで、読んでる人が濡れ濡れになる作品が書けるかな・・・

「ゆらさん、何をお願いしてたの?」

ビクゥッ!

こういうときに限って、素直さんが声をかけてくる。
考えてたことが考えてたことだけに、一瞬挙動が不審になりそうになる。

「いや・・・べ、別に、普通のことよ」
「???」
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