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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第27章 古の都と深まる絆(後編)
☆☆☆
手水を済ませて、少し歩くと左手に授与所、その奥に拝殿がある。そして、拝殿の前には、二本の柱の間にしめ縄を渡した立派な注連柱(しめばしら)があった。

「ここもこのタイプなんだな」
先日の淡路島旅行で訪ねたいくつかの神社にもあったもので、鳥居の原型になったものだ。それにしても、今まで見た神社のものよりもしめ縄が立派だ。

ここでも一礼して神社の境内に入っていく。入るとすぐ右手に、ぐるりと木の柵で囲まれた大きな樹がそびえていた。

立札によると『巳の神杉』と言うそうだ。

「あ、ここじゃねーか?あの酒屋のおじさんが言ってたのって」
素直さんが指をさす。見ると、神杉の前に設えられた木の机の上には日本酒と生卵がいくつも置かれていた。

拝殿で三輪山にお祈りする前に、こちらにお神酒と卵を奉納する、というのが正式な手順のようだ。

「買っといてよかったね」
「ああ・・・えっと、これって適当に置いていいのかな?」

周囲を見てみるが、特に『こうしなさい』みたいなことは書いてなさそうなので、木のテーブルの上にお神酒と卵をそっと置く。一応、机の端っこは少し高くなってるので、卵が転がって下に落ちる心配もないみたい。

お供えをして、巳の神杉に二人で手を合わせた。

「で、なんで卵なんだっけ?」

それについては私も知らないので、ネットの力を頼ることにした。

大神神社のホームページによるとこのような説話があるらしい。

大物主サマ、先程の夫婦岩のところで出てきた活玉依姫とは別に、倭迹迹日百襲姫(やまとととびももそひめ)という巫女を妻としていたらしいのだが、その姫様にも夜しか会いにこない。姫様が『一度でいいのでお昼間に来てくださいな』とお願いした所、『櫛箱の中にいるので、見ても構わないが驚かないで欲しい』と言ったそうだ。

「え!?箱の中?なんで??」

うんうん、そうだよね。私もそう思う。
そんなにちっちゃいのか?って思うし、ちゃんと出てきてやれよとも思う。

「で、姫様が箱を開けたらそこには白いヘビがいて・・・」
「そりゃ驚くなって方が無理がある」
「だよねー・・・」
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