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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第27章 古の都と深まる絆(後編)
当然、石上神宮に『書いた小説のPV向上』なるご利益は、ない。

お参りを終えた後は、拝殿横にある授与所で、これまた恒例の御朱印の受領。
こういう古い神社あるあるだが、ここもまた、『奉拝 石上神宮』と書かれた、とてつもなくシンプルな御朱印だった。私は迷わずそちらをいただく。

「なんか、不思議な御朱印があるのだが?」

素直さんが指さしたのは、御朱印の上にいくつもの枝分かれを持つ剣『七支刀(しちしとう)』が描かれた御朱印だった。

「ここに、そこに描かれている七支刀の本物が奉納されているらしいわよ?」
「え?これ本物あるの?」

たしかに教科書で見たことあるわ、等と言っている。
じーっと二つの御朱印を見比べて、結局彼は七支刀の方にしたみたいだった。

「なんか、これ、厨二病をくすぐるんだよな」
とかいう理由だったので、なんだかちょっとくすっとしてしまった。
やはり、素直さんも男の子、ということだろう。

さて、境内の南東にはいくつか摂社末社が祀られている。
代表的なものは
高皇産霊神(たかみむすびのかみ)様など、創造と生成を司る二柱の神を祀っている『天神社』、
生産霊神(いくむすびのかみ)他、六柱の神に加えて大直日神(おおなおびのかみ)を祀った『七座社』、
猿田彦神(さるたひこのかみ)他、五柱の神様を祀った『猿田彦神社』、
である。

これ全てにお賽銭をしていたらきりがないので、申し訳ないが、摂社や末社の皆様には頭を下げるだけにさせていただく。

このたくさんある摂社末社の中で、ちょっと珍しいのが摂社のひとつである『出雲建雄神社(いずもたけおじんじゃ)』だ。ここはかの有名な『草薙剣(くさなぎのつるぎ)』の、しかも荒御魂をお祀りしている神社だそうだ。

「クサナギノツルギまで祀ってるのか・・・なんか、ここ、日本の剣の宝庫って感じだな」

あれ・・・、そういえば、摂社ってことは・・・と考えて調べてみたのだが、案の定、この神社は本殿の『若宮』扱いのようだ。

「若宮って何?」
「うーんと、本殿に祀ってる神様の子供を祀ってる神社ってこと」
「えーと、ここの神社の御祭神って、確か剣と神宝?・・・じゃあ、剣の子どもが剣、てこと?」
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