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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第25章 間章:お花見デイズ
【お花見デイズ】
3月29日、日曜日だ。
今日は、素直さんと一緒にお花見をしようということで、東京は港区にある『有栖川公園』にやってきていた。
東京都立図書館を用地に抱えるこの公園には、数種類の桜がぐるりと芝生を取り囲むエリアがあり、絶好のお花見スポットのひとつなのだ。
「ゆらさん・・・。こう、もっと、上野公園とか、飛鳥山とかでなくても良かったの?皇居の周りとかも桜きれいだよ?」
そんなふうに素直さんは言う。でも、いいのだ。
そういう有名スポットはとてもとても人が多い。
私は基本的には人混みはあまり得意ではないし、有名どころのお花見スポットは宴会をやってたりしてあまり居心地も良くない。
「うん、いいの。ここもとてもきれいでしょ?」
ここは大使館が多いせいか、外国の人が多い印象。いろんな国籍の人が、思い思いの場所にシートを広げて寝転んだり、ランチボックスを広げていたりする。その横の芝生の上では、3歳くらいの子どもたちが元気に駆け回っていた。
そんなに沢山の人でぎゅうぎゅう詰めというわけではないし、いる人も宴会中のサラリーマンとか学生みたいな人たちではなく、近所の人とか、大使館勤務の人?みたいな落ち着いた感じの人々なので、程よい環境でお花見ができる・・・それがここの良いところだ。
「うん、まあ、そうだな」
素直さんが、持ってきたレジャーシートをふわっと広げる。
その上にトートバッグなどを置いて重しにして、靴を脱いで上がり込む。
足を伸ばして上を向くと、少し雲は出ているものの、快晴と言っていい青空が広がっていた。
そこに、満開の桜から花びらがチラチラと舞い散っている。
「多分、今日で見頃は最後だろうね・・・」
「ああ」
素直さんも並んで足を伸ばした。
気温は22度ほど。
日差しもちょうどよく、暑くもなく寒くもない。
心地よくて、このまま眠ってしまいそうだった。
「素直さんも、お花見とかするの?」
「会社で?」
「うん」
「昔はそういうのあったけど、最近しなくなったな」
「昔はあった?」
「ん、ああ・・・あったな。今から考えるとちょっとあれだろうけど、若い女の子とかに場所とか取らせて、お偉いさんとかを連れて昼間っから飲んだりな」
「へえ・・・」
「昭和だよな」
「そだね」
3月29日、日曜日だ。
今日は、素直さんと一緒にお花見をしようということで、東京は港区にある『有栖川公園』にやってきていた。
東京都立図書館を用地に抱えるこの公園には、数種類の桜がぐるりと芝生を取り囲むエリアがあり、絶好のお花見スポットのひとつなのだ。
「ゆらさん・・・。こう、もっと、上野公園とか、飛鳥山とかでなくても良かったの?皇居の周りとかも桜きれいだよ?」
そんなふうに素直さんは言う。でも、いいのだ。
そういう有名スポットはとてもとても人が多い。
私は基本的には人混みはあまり得意ではないし、有名どころのお花見スポットは宴会をやってたりしてあまり居心地も良くない。
「うん、いいの。ここもとてもきれいでしょ?」
ここは大使館が多いせいか、外国の人が多い印象。いろんな国籍の人が、思い思いの場所にシートを広げて寝転んだり、ランチボックスを広げていたりする。その横の芝生の上では、3歳くらいの子どもたちが元気に駆け回っていた。
そんなに沢山の人でぎゅうぎゅう詰めというわけではないし、いる人も宴会中のサラリーマンとか学生みたいな人たちではなく、近所の人とか、大使館勤務の人?みたいな落ち着いた感じの人々なので、程よい環境でお花見ができる・・・それがここの良いところだ。
「うん、まあ、そうだな」
素直さんが、持ってきたレジャーシートをふわっと広げる。
その上にトートバッグなどを置いて重しにして、靴を脱いで上がり込む。
足を伸ばして上を向くと、少し雲は出ているものの、快晴と言っていい青空が広がっていた。
そこに、満開の桜から花びらがチラチラと舞い散っている。
「多分、今日で見頃は最後だろうね・・・」
「ああ」
素直さんも並んで足を伸ばした。
気温は22度ほど。
日差しもちょうどよく、暑くもなく寒くもない。
心地よくて、このまま眠ってしまいそうだった。
「素直さんも、お花見とかするの?」
「会社で?」
「うん」
「昔はそういうのあったけど、最近しなくなったな」
「昔はあった?」
「ん、ああ・・・あったな。今から考えるとちょっとあれだろうけど、若い女の子とかに場所とか取らせて、お偉いさんとかを連れて昼間っから飲んだりな」
「へえ・・・」
「昭和だよな」
「そだね」

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