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O……tout……o…
第1章 おとうと
 22

『あぁ、し、しんちゃん……』

 わたしは、昂ぶる疼きに期待感が高まり…
 しんちゃんに身を預けていく。


『あ、あーちゃん、好き、大好きなんだぁ…』
 すっかり昂ぶり、そう呟きながら執拗にキスを、唇を、舌先を吸ってきて…
 キツく抱き締めながら不器用ながらも夢中に胸を揉み…
 太腿でわたしの股間をグイグイ、グリグリと押し付けてくる。

 それが堪らない快感であり…
 心もカラダも蕩け、溶け、震えてしまう。

 そして…
『あ、あーちゃん、凄く濡れてる……』

 さすがのしんちゃんにも分かってしまうくらいに、びしょびしょに濡らしてしまっていた…


『女はねぇ、興奮したり感じできたら濡れてくるのよぉ』

 え、濡れるって?…

『葵ってぇ、ホントに何にも知らないのねぇ』

 え?…

『ほら、女のアソコにアレが入り易くなる様にさぁ、男が勃つ代わりに、ヌルヌルと濡れてくるのよぉ』

 え、アソコに入り易く?…

『そうよ、アレが、チンポがさぁ、入り易いようにねぇ』
 それは…
 かろうじて知っていた。

 そう、男のチンポが女のアソコに入るという事は…
 いや、入れるという事くらいだけは。

 
 あ、そうなのか…
 だからわたしは、感じ、昂ぶって、こうして濡らして…
 しんちゃんを求めているっていう事なのか、いや、優くんにチンポを入れて欲しいっていう事なのか?…

 本当にあの当時のわたしは、そんなレベルの性知識しか無かった…
 いや、ほぼ何も知らないのに等しかったのであった。

『あーちゃんの、凄く濡れてる…』
『え、あぁ…』

 その時…
 そんな事を考え、思っていたわたしのカラダに突然、快感の激しい電流が走り抜けてきた。

『あっ、あんっ、え、うっ、あぁぁ……』

『う、うわぁっ、あーちゃんヌルヌルだぁ』

 なんと…
 しんちゃんの指先が、短パンと下着の隙間を゙器用にすり抜け…
 わたしのアソコに触れてきたのだ。




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