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O……tout……o…
第1章 おとうと
10
「ねぇ聞いてよぉ」
部活の帰り支度をしていると、三年生の先輩が…
「昨日の夜ね、弟がわたしのパンティを悪戯したみたいでさぁ…」
え…
わたしには、何を言っているのかわからなかった。
すると…
「あーあるある、ウチは兄貴だけどさぁ…」
と、もう一人の先輩が、楽しそうに、そう、楽しそうに、そして少し昂ぶった感じで応えてきた。
え…
そして今度は後輩が…
「えー、ウチも中二の弟がなんかぁ、タンスの下着を弄ってるみたいでぇ……」
え、みんな、何を言ってるの…
わたしはキョトンとしてしまっていたらしい。
「えっ、葵、なに、ビックリした顔してんの?」
と、最初の先輩が訊いてくる。
「え、あ、いや、その…」
わたしは戸惑い、言いよどむ。
「あぁ、ええっ、もしかして、葵わかってないの?」
「え、あ、わかってるって?」
そう応えると…
「うわぁ、さすがマンガヲタクの葵ちゃんだわぁ…
さてはぁ、なーんも知らないみたいねぇ」
と、先輩は、笑いながら言ってきた。
「え………」
「じゃあ、しょうがないわねぇ…
葵ちゃんのために教えてあげるかぁ…」
と、ここから、思春期に於ける、男子の性と生理的な性講座が始まったのである。
「…………ってぇ、これが普通の男子なら、当たり前な事よ」
ノーマルな思春期の男なら、当たり前のように女子の下着に興味津々であり…
胸の大きさに関心があり…
そして…フツーな男子ほど、ほぼ間違いなく『オナニー』を必ずしている、等々…
「え、お、オナニーって?」
「うわぁ、葵ちゃんマジで知らないの?」
わたしはコクンと頷く。
「うわ、マジかぁ…
それはさぁ…………」
その先輩の説明は、わたしにとって本当に青天の霹靂といえる内容であった。
「え…………」
「いや葵ちゃん、マジで、普通の男子なら100%してるから…
逆に、してない男子が異常、アブノーマルだから…」
え、ということは…
「葵ちゃんにも弟がいたわよねぇ?」
「………………」
「じゃぁ、マジでその弟くんもしてるからね」
「えっ…」
あのかわいいしんちゃんが…
「するのがフツー、しないのが変だからさぁ」
わたしは驚いてしまう…
まさか、あのかわいいしんちゃんが……
しんちゃんも……なのか……
「ねぇ聞いてよぉ」
部活の帰り支度をしていると、三年生の先輩が…
「昨日の夜ね、弟がわたしのパンティを悪戯したみたいでさぁ…」
え…
わたしには、何を言っているのかわからなかった。
すると…
「あーあるある、ウチは兄貴だけどさぁ…」
と、もう一人の先輩が、楽しそうに、そう、楽しそうに、そして少し昂ぶった感じで応えてきた。
え…
そして今度は後輩が…
「えー、ウチも中二の弟がなんかぁ、タンスの下着を弄ってるみたいでぇ……」
え、みんな、何を言ってるの…
わたしはキョトンとしてしまっていたらしい。
「えっ、葵、なに、ビックリした顔してんの?」
と、最初の先輩が訊いてくる。
「え、あ、いや、その…」
わたしは戸惑い、言いよどむ。
「あぁ、ええっ、もしかして、葵わかってないの?」
「え、あ、わかってるって?」
そう応えると…
「うわぁ、さすがマンガヲタクの葵ちゃんだわぁ…
さてはぁ、なーんも知らないみたいねぇ」
と、先輩は、笑いながら言ってきた。
「え………」
「じゃあ、しょうがないわねぇ…
葵ちゃんのために教えてあげるかぁ…」
と、ここから、思春期に於ける、男子の性と生理的な性講座が始まったのである。
「…………ってぇ、これが普通の男子なら、当たり前な事よ」
ノーマルな思春期の男なら、当たり前のように女子の下着に興味津々であり…
胸の大きさに関心があり…
そして…フツーな男子ほど、ほぼ間違いなく『オナニー』を必ずしている、等々…
「え、お、オナニーって?」
「うわぁ、葵ちゃんマジで知らないの?」
わたしはコクンと頷く。
「うわ、マジかぁ…
それはさぁ…………」
その先輩の説明は、わたしにとって本当に青天の霹靂といえる内容であった。
「え…………」
「いや葵ちゃん、マジで、普通の男子なら100%してるから…
逆に、してない男子が異常、アブノーマルだから…」
え、ということは…
「葵ちゃんにも弟がいたわよねぇ?」
「………………」
「じゃぁ、マジでその弟くんもしてるからね」
「えっ…」
あのかわいいしんちゃんが…
「するのがフツー、しないのが変だからさぁ」
わたしは驚いてしまう…
まさか、あのかわいいしんちゃんが……
しんちゃんも……なのか……

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