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O……tout……o…
第1章 おとうと
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「ねぇ聞いてよぉ」
 部活の帰り支度をしていると、三年生の先輩が…
「昨日の夜ね、弟がわたしのパンティを悪戯したみたいでさぁ…」

 え…
 わたしには、何を言っているのかわからなかった。

 すると…
「あーあるある、ウチは兄貴だけどさぁ…」
 と、もう一人の先輩が、楽しそうに、そう、楽しそうに、そして少し昂ぶった感じで応えてきた。

 え…

 そして今度は後輩が…
「えー、ウチも中二の弟がなんかぁ、タンスの下着を弄ってるみたいでぇ……」

 え、みんな、何を言ってるの…
 わたしはキョトンとしてしまっていたらしい。

「えっ、葵、なに、ビックリした顔してんの?」
 と、最初の先輩が訊いてくる。

「え、あ、いや、その…」
 わたしは戸惑い、言いよどむ。

「あぁ、ええっ、もしかして、葵わかってないの?」
「え、あ、わかってるって?」
 そう応えると…

「うわぁ、さすがマンガヲタクの葵ちゃんだわぁ…
 さてはぁ、なーんも知らないみたいねぇ」
 と、先輩は、笑いながら言ってきた。

「え………」

「じゃあ、しょうがないわねぇ…
 葵ちゃんのために教えてあげるかぁ…」
 と、ここから、思春期に於ける、男子の性と生理的な性講座が始まったのである。

「…………ってぇ、これが普通の男子なら、当たり前な事よ」

 ノーマルな思春期の男なら、当たり前のように女子の下着に興味津々であり…
 胸の大きさに関心があり…
 そして…フツーな男子ほど、ほぼ間違いなく『オナニー』を必ずしている、等々…

「え、お、オナニーって?」

「うわぁ、葵ちゃんマジで知らないの?」
 わたしはコクンと頷く。

「うわ、マジかぁ…
 それはさぁ…………」
 その先輩の説明は、わたしにとって本当に青天の霹靂といえる内容であった。

「え…………」
 
「いや葵ちゃん、マジで、普通の男子なら100%してるから…
 逆に、してない男子が異常、アブノーマルだから…」

 え、ということは…

「葵ちゃんにも弟がいたわよねぇ?」
「………………」
「じゃぁ、マジでその弟くんもしてるからね」

「えっ…」
 あのかわいいしんちゃんが…

「するのがフツー、しないのが変だからさぁ」

 わたしは驚いてしまう…

 まさか、あのかわいいしんちゃんが……

 しんちゃんも……なのか……

 



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