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赤椿の島、青き恋~椿島の人魚たちへ
第2章 叶わぬ夢~憧れ~
 香蘭は改めて空を仰ぐ。長くなってきた春の陽もそろそろ傾く刻限だ。少し長居しすぎたかもしれない。遊廓はこれからの時間が稼ぎ時だ。





 香蘭はいまだ名残惜しい想いで、黙して語らぬ石像に背を向けた。
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