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赤椿の島、青き恋~椿島の人魚たちへ
第2章 叶わぬ夢~憧れ~
だが、女将はどれほどの上客が持ちかけても、香蘭の水揚げを承諾しなかった。既に数年前から、香蘭を水揚げしたいという客は両手でも足りなくなっている。水揚げ、つまり、初めて遊女が客と共に夜を過ごし、一人前の妓生となる通過儀礼だ。
皆、女将の考えていることが読めない。香蘭が女将の秘蔵っ子なのは確かだが、計算高い女のことだから、出し惜しみしているには理由があるに違いない。恐らく、よほどの大上客が香蘭と初夜を過ごす栄誉を手にすることになるのだろうて、と、男たちは噂していた。
皆、女将の考えていることが読めない。香蘭が女将の秘蔵っ子なのは確かだが、計算高い女のことだから、出し惜しみしているには理由があるに違いない。恐らく、よほどの大上客が香蘭と初夜を過ごす栄誉を手にすることになるのだろうて、と、男たちは噂していた。

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