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赤椿の島、青き恋~椿島の人魚たちへ
第2章 叶わぬ夢~憧れ~
 その時、香蘭の足取りに迷いはなかった。ひたすら前を目指していた。海の向こうには死者の魂が赴く楽土があると信じられている。死ねば、身体を売って生きる遊女にならずとも済む。





 海水の高さが香蘭の首に達しようとしていたその時、背後で金切り声を聞いたーような気がした。最初は空耳かと思ったけれど、空耳ではなかった。
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