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赤椿の島、青き恋~椿島の人魚たちへ
第4章 心に降る雨ー海辺にて、炎の一夜。身も心も燃やし尽くしてー
「抱いて」


 ハッと男が息を呑むのが伝わってきた。


「さりながらー」


 かなり逡巡している。香蘭は誘いかけるように婉然と微笑んだ。


「《もう一度》、抱いて欲しいの、あなたに」


 そして、二度と放さないで欲しい。一人は、ここでけして来ないあなたを待ち続けるのは淋しすぎるから。


 少しく後、男が問いかけた。


「本当に良いのか?」
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