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赤椿の島、青き恋~椿島の人魚たちへ
第3章 月夜の出逢い
 香蘭は、がっくりとその場に膝をついた。 女将の諄々とした諭しが続く。




「お前の最初の主張は確かに間違っちゃいないさ。あの場で一番責任を問われるべきはミンさまで、お前に落ち度はない。だけど、正しいことが通らないのがお偉いさんの世界なんだ。白も黒に変えることができるのは、何だと思う? 香蘭、嘘も真に変えられるのは身分なんだよ。私ら苦界に生きる妓生(おんな)たちは、哀しいかな底辺で生きるしかない。両班に這いつくばれと命じられれば、その場で這いつくばるしかない。それが現実なんだよ」
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