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赤椿の島、青き恋~椿島の人魚たちへ
第3章 月夜の出逢い
 女将と香蘭は文机を間に対峙している。机には煙管と煙草盆が常置されていた。女将は煙管を手にすると、おもむろに火を付けた。




 しばし、沈黙が二人の間を漂った。沈黙が永遠に続くかと思いかけた頃、女将がフウと紫煙をなまめかしい口許から吐き出した。




「あの後、怒り狂ったミンさまは青海楼の妓生を今夜、誰かお屋敷へ寄越すようにと言い出したんだよ」




 香蘭は息を呑んだ。




「ーっ」
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