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赤椿の島、青き恋~椿島の人魚たちへ
第2章 叶わぬ夢~憧れ~
だから、香蘭の父母が流(は)行(やり)病(やまい)で相次いで亡くなったときも、おじさんやおばさんは心底済まなさそうに言った。
ーごめんね、うちにおいでと言ってあげられなくて。
だが、香蘭は人の好い二人の苦衷を子どもながらに理解していた。
ヨンシムの両親は島の大半がそうであるように父親が漁師、母親が海女として生計を立てていた。宗州島には大小百余りの村が点在しているが、香蘭の住む村は皆、貧しい。どれだけ働いても、家族がその日を過ごすだけで精一杯なのだ。
ーごめんね、うちにおいでと言ってあげられなくて。
だが、香蘭は人の好い二人の苦衷を子どもながらに理解していた。
ヨンシムの両親は島の大半がそうであるように父親が漁師、母親が海女として生計を立てていた。宗州島には大小百余りの村が点在しているが、香蘭の住む村は皆、貧しい。どれだけ働いても、家族がその日を過ごすだけで精一杯なのだ。

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