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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第19章 新しい記号
「だからね、裕樹はMになったんじゃなくて、Rになったんだと思うよ。」
「俺が……R?」
「うん。」
Rという新しい記号の世界に生まれ落ちたかのように、周りの音はすべて遠ざかっていった。
初めて聞いた言葉なのに、不思議と『自分はRなんだ』と昔から知っていたかのように胸の中へと溶けていく。
見つけられる欲望、受け入れられること、その度に自分自身を惜しみなく曝け出したくなる衝動──
今思えば、その片鱗は学生時代の葵との歪な関係に、すでに現れていたのかもしれない。
あれから長い時間をかけて、今もなお波に削られる海辺の石のように少しずつカタチを変え、ナツと分かち合っている。
「……ちょっとのぼせちゃった。」
ざば、と湯が揺れる音に遠ざかっていた意識が戻された。
ナツが立ち上がると、絡めていた指先がするりと解けていく。
胸を突き出すように髪を纏め、水滴を滴らせながら浴槽傍のサンラウンジャーに身体を横たえた。
そんなナツの姿を前に、下腹部に熱が戻り始めている自分に少し呆れた。
それでも、誰の視線も気にせずに外で身体を重ねてみたいというのは、以前から自分の中にあった願望の一つだった。
ナツに続いて裕樹も浴槽から立ち上がる。
隣の空いているサンラウンジャーには目もくれず、ナツが横たわる方へ──
「もしかして……これが、まだ言えてなかったしてみたいこと?」
ナツの口元が、答え合わせをするようにゆっくりと綻んだ。
硬くなった肉棒に指先を触れながら、裕樹の顔を見上げる。
「うん……。こんな解放的な場所でナツとしてみたかった。」
「ふふ……。いいよ、きて……。」
やっぱりナツには敵わない。
また一つ見抜かれてしまったことがどうしようもなく心地よくて、目を閉じて唇の柔らかさを味わうように喰んだ。
「俺が……R?」
「うん。」
Rという新しい記号の世界に生まれ落ちたかのように、周りの音はすべて遠ざかっていった。
初めて聞いた言葉なのに、不思議と『自分はRなんだ』と昔から知っていたかのように胸の中へと溶けていく。
見つけられる欲望、受け入れられること、その度に自分自身を惜しみなく曝け出したくなる衝動──
今思えば、その片鱗は学生時代の葵との歪な関係に、すでに現れていたのかもしれない。
あれから長い時間をかけて、今もなお波に削られる海辺の石のように少しずつカタチを変え、ナツと分かち合っている。
「……ちょっとのぼせちゃった。」
ざば、と湯が揺れる音に遠ざかっていた意識が戻された。
ナツが立ち上がると、絡めていた指先がするりと解けていく。
胸を突き出すように髪を纏め、水滴を滴らせながら浴槽傍のサンラウンジャーに身体を横たえた。
そんなナツの姿を前に、下腹部に熱が戻り始めている自分に少し呆れた。
それでも、誰の視線も気にせずに外で身体を重ねてみたいというのは、以前から自分の中にあった願望の一つだった。
ナツに続いて裕樹も浴槽から立ち上がる。
隣の空いているサンラウンジャーには目もくれず、ナツが横たわる方へ──
「もしかして……これが、まだ言えてなかったしてみたいこと?」
ナツの口元が、答え合わせをするようにゆっくりと綻んだ。
硬くなった肉棒に指先を触れながら、裕樹の顔を見上げる。
「うん……。こんな解放的な場所でナツとしてみたかった。」
「ふふ……。いいよ、きて……。」
やっぱりナツには敵わない。
また一つ見抜かれてしまったことがどうしようもなく心地よくて、目を閉じて唇の柔らかさを味わうように喰んだ。

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