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母なる果実
第1章 前篇 果実の抱擁

「いらっしゃい、久しぶりだね。」
玄関の戸を開けて、Tシャツ姿の柔らかい声の女が出迎えてくれる。
よれたスーツ姿で、片手に所々傷ついたビジネスバッグを持った男は、少し俯き気味に無言でこくりと頷きながら、外の暗闇から明るい部屋の中へと静々と入っていった。
「少し散らかってるけど気にしないで。」
ぱたぱたとスリッパの音を響かせて部屋の奥へと向かう女をぼんやり眺めながら、慣れた手つきでがちゃりと玄関の鍵を締め、靴を脱いでのっそりと家へ上がった。
その様子に気づいた女が、ふと立ち止まって向き直る。
「今日は一段と、だねえ…。お疲れ様。」
玄関先のキッチンで、女はそう言いながら男に歩み寄った。そして、腕を胸の前に広げ、自らの豊かに実ったその膨らみへと彼を誘う。それを見た男は、鞄をどさりと落とし、足早にその豊満な果実に飛び込んで、すがるように顔を埋めた。
「よしよし、頑張ったんだね。」
女はその姿に胸をきゅんとさせながら、そっと腕を回して、綿に触れるように愛おしく髪をぽんぽんと撫でた。
服の上からでもわかるその大きな膨らみの隙間は、どこまでも奥へと入り込めそうな程深く、夢中になって中まで進もうとしてしまう。が、さすがに布の張りによってそれも限界が訪れる。
「直接…いいですか?」
すがるような目で、いつものように彼女に懇願する。
「ふふ、いいよ。」
優しく微笑んでくれるその表情に、男は内心子供のように喜びはしゃいだが、仕事の疲れでそんな感情を表現する気力もなく、ほとんど無表情で彼女が事を進めやすいようにそっと身を引いた。
玄関の戸を開けて、Tシャツ姿の柔らかい声の女が出迎えてくれる。
よれたスーツ姿で、片手に所々傷ついたビジネスバッグを持った男は、少し俯き気味に無言でこくりと頷きながら、外の暗闇から明るい部屋の中へと静々と入っていった。
「少し散らかってるけど気にしないで。」
ぱたぱたとスリッパの音を響かせて部屋の奥へと向かう女をぼんやり眺めながら、慣れた手つきでがちゃりと玄関の鍵を締め、靴を脱いでのっそりと家へ上がった。
その様子に気づいた女が、ふと立ち止まって向き直る。
「今日は一段と、だねえ…。お疲れ様。」
玄関先のキッチンで、女はそう言いながら男に歩み寄った。そして、腕を胸の前に広げ、自らの豊かに実ったその膨らみへと彼を誘う。それを見た男は、鞄をどさりと落とし、足早にその豊満な果実に飛び込んで、すがるように顔を埋めた。
「よしよし、頑張ったんだね。」
女はその姿に胸をきゅんとさせながら、そっと腕を回して、綿に触れるように愛おしく髪をぽんぽんと撫でた。
服の上からでもわかるその大きな膨らみの隙間は、どこまでも奥へと入り込めそうな程深く、夢中になって中まで進もうとしてしまう。が、さすがに布の張りによってそれも限界が訪れる。
「直接…いいですか?」
すがるような目で、いつものように彼女に懇願する。
「ふふ、いいよ。」
優しく微笑んでくれるその表情に、男は内心子供のように喜びはしゃいだが、仕事の疲れでそんな感情を表現する気力もなく、ほとんど無表情で彼女が事を進めやすいようにそっと身を引いた。

