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第2章 監禁取調室

地下通路は薄暗く照明も弱く人の気配が全く無い雰囲気だった…


どうぞ…

若手刑事が中に入るよう促す

取調室と表記された扉は頑丈な作りで
まるで牢獄のように見えた


取調室に入ると壁には拘束具が取り付けられ
金具には鍵が掛けられるようになっていた…


ここは本当に取調室なんですか？


あぁ…巨悪犯罪者、特に麻薬関連はこの部屋を
使用してますよ

脱走防止や連絡取らせないようにしてグループが
逃走するのを遅らせる為などですね


取調室に拘束具は不自然ですよね？


昔は留置場だったんですが
取調室に作り替えたんです


美沙は薄暗い雰囲気に不気味さを感じた…


さあ奥さん椅子に腰掛けて下さい…

水野が人妻に丸型の背もたれの無い安い椅子に
座るよう促す


美沙は言われた通りにすると水野は
人妻に視線を向けて問いかけた


さて奥さん…いや失礼、美沙さん何故あなたの寝室から
薬物が発見されたのか教えて下さい

山下が書類にペンを走らせ記入している…記入係なのだろう


私、薬物なんて知りません!


ほう…でもあなたの寝室から発見されたのは
紛れもない事実です。納得出来る説明をして下さい


そんな事言われても分からない事は
説明のしようが有りません！


おや、まあ…話になりませんね

ならばあなたの旦那さんが所持していた
という事になりますね、違いますか？



うちの夫に限ってそんな事はあり得ないです！


ならば息子さんですか？違いますよね


息子は6歳になったばかりです


なら誰ですか？


分からないです！
うちの家族では有りません！


同じ質問に美沙は苛立ち始めた…

家に踏み込まれた時も無礼なニュアンスに
苛立ちを隠せなかったが取調べも上から目線
の挑発的な態度に頭に来ていた


その様子に水野は内心ほくそ笑み

私もなるべく美沙さんが犯人で無いと
信用したいのに、協力的では無い…

やっぱり何か後ろめたい事情があるんじゃ
無いですか？

後ろめたい所など有りません！

ほう？そこまで仰るなら、これからする
事に協力出来ますか？


何をすればいいのかしら？


簡単な事です

身体検査と薬物検査です