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第5章 釈放された調教済み人妻

奥さん…





奥さん…






誰かの呼びかける声がした…




ん…





腰の辺りに鈍い痛みがした…




頭痛もする…




瞼を明けると目の前に警察官がいる…



はい…何でしょうか？




警官は公園のベンチに腰掛け
寝ていた女性に氏名を尋ねた




えっと！？


いまいち状況を理解出来ない女に警官が事情を話す





ええ、そうです…旦那さんから
昨日捜索願いがありました



私は…


女は身元を告げた


警官は行方不明の麻島美沙と確認し
本部に連絡を取っていた


確か家に居てそこからの記憶が無かった…

何故？こんな場所に…？



痛っ…


ズキズキと頭痛が止まらなかった…

まるで二日酔いのような痛みだった



（お酒なんか飲んだ記憶無いのだけど）



大丈夫ですか奥さん？


ええ…少し頭が痛むみたいです…


取り敢えずお聞きしたい事が有りますので
一度警察署まで来て頂いても宜しいですか？


え？家に帰ってはダメなのですか？



キョトンとした表情の美沙に警官は説明に苦労した



旦那さんの捜索願いで奥さんが誘拐された可能性があると
仰られたので事件として扱いました


なので事情聴取が必要になりますのでお越し願います


聴取が終了したらそこで旦那様と
ご帰宅して頂いて結構です


誘拐…？



全く記憶に無かった



警官に連れられパトカーに乗り込む



（以前にもこんな事あったような…）



（だけど一度も警察に厄介になった事経験ないし…）



怪訝そうな表情の美沙…



警察署に到着しパトカーを降りた



警官の案内でエレベーターに乗り地下3階に降りる
地下3階は薄暗い照明で人気がほとんど無かった



（何だろう？この雰囲気見た事あるような…）



警官が取調室と表示された看板の部屋の前に
立ち止まり扉をノックする…



失礼します…お連れしました！


扉の奥から「どうぞ」と返事があった



警官が扉を開け部屋の中の刑事らしき２人に
不明者の女性と伝えた


了解です…ご苦労様でした


刑事達に引き継ぎし警官は取調室を後にした