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今日も私は、お父さんとお兄ちゃんとセックスする。
第40章 文化祭
 私はみんなの様子を見て、やっぱり一ノ瀬さんはかっこいい人なんだって改めて思った。


「ああ、そうだ。これ差し入れなので良かったら……」


 そう言うと一ノ瀬さんは片手に持っていた紙袋から、すみれ洋菓子店のつむぎのバウムを取り出した。


「あっ……!」


 一ノ瀬さんは私に向かってフフッと笑うと、みんなにつむぎのバウムを手渡した。


「なにこれ、バウムクーヘン? 美味しそう〜!」

「水嶋さんの彼氏さん、ありがとうございますっ!」


 みんな嬉しそうにバウムクーヘンを貰っていく。


「はい、君も」


 そして目の前に来た男子生徒にもそれを渡すと、


「……は? なんだこれ」


 男子生徒から不快な言葉が返ってきた。


「石田くんっ……!」


 その男子生徒は石田くんだった。


「はあ……なんか騒がしいと思ったら、おっさんが菓子配ってたのかよ」

「……っ!」


 石田くんはギロリと一ノ瀬さんを睨みつける。


「ははっ、おっさんか。まあ、君たちから見ればおじさんだから仕方ないね。君は甘い物は苦手なのかな?」


 一ノ瀬さんは石田くんから絡まれても動じない。



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