この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ
わたしの妄想日誌
第21章 保護者会
 野川さんが「やぁね、もう」と言ったのは、部屋が散らかっていることなのか、雑誌の中身のことなのかはわからない。ただ、本気で嫌がっているわけではないことだけはわかる。

 「高田クン、こういうのが好きなんだ?」
 「なんです? また、そうやって冷やかして。おかあさんもお好きじゃありませんか?」
 「やぁね、もう。喉が渇いちゃうじゃない」

 野川さんが冷蔵庫から缶ビールを二本取り出してきて、わたしに一本渡す。尾形先生が来てから飲むということは忘れてしまったようだ。

 「はい、相沢さん」

 わたしも野川さんも、娘たちが部活動や習い事を終えて帰ってくるまでには、まだ十分に時間がある。夫が帰ってくるのはもっと遅い。少しくらい飲んでも、差し支えはない。

 「おお、いいですね。じゃ、ボクもお相伴に」

 野川さんが冷蔵庫からもう一本取り出し、高田クンに渡した。

 「じゃあ、乾杯しましょう」

 三人で缶ビールをくっつけ合う。高田クンの万年床の上で。

 「尾形先生もそろったらもう一組敷きますから」
 「敷くったって場所がないじゃないの」

 野川さんと二人で、散らかっている雑誌や服を片付け、布団を敷く場所を作った。

 「ああ、ありがとうございます。片付けまでしていただいて。お礼はのちほど、たっぷりさせてもらいますから」
 「やぁね、もう。一本もらうわよ」

 たばこを吸おうとしている高田クンから、野川さんが一本受け取って口に咥えると、高田クンがマッチを擦って火を付ける。

 「相沢さんも」

 高田クンから渡されたたばこを口に咥えて、差し出されたマッチから火をもらう。

 「消えちゃった」

 マッチが燃え尽きた。高田クンはたばこを咥えたまま、今度はわたしのたばこの先から火をもらう。ふうっと煙を吐き出した。

 「相沢さんもお家では吸われないのでしょ?」
 「吸わないわよ」
 「ふふ。不良生徒ならぬ不良母親ですね」
 「何よ。貴男だって不良教師じゃない?」

 わたしが笑いながら言うと、高田クンも笑った。

 「まあ、そうですかね。あまり悪いことをしているつもりはないのですけど」

 野川さんは煙を細く吐き出しながら、面白そうにこちらを眺めている。

 「『むしろよろこんでいる』って言いたいんでしょ? 否定はしないけど。でも、たまにはいいんじゃない? こういうのも」
/77ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ