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わたしの妄想日誌
第21章 保護者会
今日は娘が通う中学校の保護者会。娘同士が同じクラスで、同じ団地に住む野川さんと連れ立って中学校に向かう。団地の入り口の小公園で待っていると野川さんが棟から出てきた。わたしと一緒で、保護者会に出るにふさわしい落ち着いたブラウスとスカートに上着という出で立ち。
「相沢さん、お待たせしちゃってごめんなさい」
「時間通りよ。気にしないで」
会場は娘のクラスの放課後の教室。すでに半分くらいの席が埋まっている。担任の尾形先生から、最近の学校での出来事や修学旅行に向けた事務的な連絡などを聞く。尾形先生はわたしたちと同世代の男性教師で、40を少し過ぎたくらい。生徒たちからの評判も悪くない、気さくな先生だ。小一時間で保護者会は終わり、母親たちは三々五々教室を出ていく。尾形先生がわたしたちに近付いてくる。
「ご都合は大丈夫ですか?」
尾形先生が小声で囁き、わたしたちは黙って頷く。
「じゃ、予定通り高田のアパートで。もうアイツはアパートに向かってますから。ボクもすぐに合流します」
「高田」というのは、体育大学を出て教師になって二年目の若手。担任は持っていないから、保護者会に顔を出す必要がないのだ。そんなこともあって、本当は「高田先生」と呼ばないといけないのだろうが、わたしたちは「高田クン」と呼んでいる。わたしたちは高田クンのアパートに向かう。呼び鈴を押す。
「開いてますよ」
中から高田クンの声がして、わたしたちはドアを開け、中へからだを滑り込ませる。
「いらっしゃい」
片手に缶ビールを持った高田クンが姿を現す。
「もう飲んでたの? いいご身分ね」
「いいじゃないですか。こう暑いとね。よかったらおかあさん方もどうぞ」
「いくら暑いからって、ねえ?」
野川さんが、黒ビキニ一枚だけになっている高田クンに見惚れているわたしに相槌を求める。
「せめて尾形先生が着いてからにしましょうよ」
「律儀ですね。まあ、お好きになさってください」
高田クンが缶ビールを一気に飲み干した。
「相変わらず散らかっているわね」
野川さんが床に落ちている雑誌を手に取ってぱらぱらとめくっている。
「まあ、若い男の部屋なんてこんなもんですよ。おかあさん方も、散らかってるほうが気分が出るんじゃありませんか?」
「やぁね、もう…」
「相沢さん、お待たせしちゃってごめんなさい」
「時間通りよ。気にしないで」
会場は娘のクラスの放課後の教室。すでに半分くらいの席が埋まっている。担任の尾形先生から、最近の学校での出来事や修学旅行に向けた事務的な連絡などを聞く。尾形先生はわたしたちと同世代の男性教師で、40を少し過ぎたくらい。生徒たちからの評判も悪くない、気さくな先生だ。小一時間で保護者会は終わり、母親たちは三々五々教室を出ていく。尾形先生がわたしたちに近付いてくる。
「ご都合は大丈夫ですか?」
尾形先生が小声で囁き、わたしたちは黙って頷く。
「じゃ、予定通り高田のアパートで。もうアイツはアパートに向かってますから。ボクもすぐに合流します」
「高田」というのは、体育大学を出て教師になって二年目の若手。担任は持っていないから、保護者会に顔を出す必要がないのだ。そんなこともあって、本当は「高田先生」と呼ばないといけないのだろうが、わたしたちは「高田クン」と呼んでいる。わたしたちは高田クンのアパートに向かう。呼び鈴を押す。
「開いてますよ」
中から高田クンの声がして、わたしたちはドアを開け、中へからだを滑り込ませる。
「いらっしゃい」
片手に缶ビールを持った高田クンが姿を現す。
「もう飲んでたの? いいご身分ね」
「いいじゃないですか。こう暑いとね。よかったらおかあさん方もどうぞ」
「いくら暑いからって、ねえ?」
野川さんが、黒ビキニ一枚だけになっている高田クンに見惚れているわたしに相槌を求める。
「せめて尾形先生が着いてからにしましょうよ」
「律儀ですね。まあ、お好きになさってください」
高田クンが缶ビールを一気に飲み干した。
「相変わらず散らかっているわね」
野川さんが床に落ちている雑誌を手に取ってぱらぱらとめくっている。
「まあ、若い男の部屋なんてこんなもんですよ。おかあさん方も、散らかってるほうが気分が出るんじゃありませんか?」
「やぁね、もう…」

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