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わたしの妄想日誌
第17章 ××××鑑賞会
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 (ええ。あんなえげつない名前をわざわざね。こっちも、普段はお客の顔は見ないようにしているんだが、つい顔を上げてしまうじゃありませんか。目を合わせると、旦那がおっしゃるような三、四十くらいの上品な奥さまって風体でね。そんなわけで、つい旦那があの女の人のお連れさんで、本を買われるときの様子をお尋ねになったんじゃないかと早合点したような次第で、相済みません)

 (いや、なに。差し支えなければどんな様子だったのか教えてくれないかね?)

 (そりゃあもういい感じですよ。白い顔がぽおっと紅くなっててね。でも、恥ずかしいからっていうよりは、ただただ、上気してるっていうか、まあ、サカってるとでもいうんですかね…)

 (さしずめ、ご本人が載っているのではないかね?)

 (そうかもしれませんね。ああいう雑誌にご自分の写真を投稿するくらいなさっていてもおかしくはありませんな。いざ写真が載ればそれを買いに来たりもするでしょう…)

 もともと薄暗い店の電球がチカチカと瞬いて我に返った。椅子でもあれば座りたいような気分だったが、狭い店の中にそんな気の利いたものはない。店主はまだ新聞を読んでいる。小生は黙って外に出た。
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