この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
わたしの妄想日誌
第6章 若い子と(2)
 「『昭和』かぁ…」

 そんなに感心することでもないと思うけど。

 「あの…『西暦』でいうと…?」

 なかなかしつこいわね。

 「二十世紀よ」
 「二十世紀は千九百年代ですよね…」

 なんだか骨とう品みたい。自分でも可笑しくなるけど二十一世紀生まれではないから仕方がない。

 「そりゃそうですよね。すみません。へんなこと聞いちゃって」

 はぐらかされてばかりで、ようやく諦めてくれたようだ。『へんなこと』でもないとは思うけど、やっぱり歳は歳よね。自分でも正直に答えることにためらいがあるくらいなのだから。

 「別に構わないけど。こちらこそ若くなくてごめんなさいね。あなたは二十一世紀生まれふぁっていうのに」
 「いえ、そんなことないです。若いです。すごく若いです」

 そうよ。貴男だって何度もイってたじゃないの。昭和うまれのお〇んこで…。そこまで一生懸命フォローしてくれるくらいなら、はじめから歳なんかきかなければよかったわね。

 「ありがと。お世辞でもうれしいわ」
 「お世辞なんかじゃないです。歳なんか関係ないってよくわかりました」

 やっぱり、まだ歳のことが気になるのかしらね。何がどうわかったのか、よくわからないけど、とりあえず感激してるみたいだから許してあげる。ホテルを出たらステーキでもおごってあげようかしらね。

 「なんか、その、『消費期限』と『賞味期限』の違いがわかったような気がします」

 やっぱり許さない。
/14ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ