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わたしの妄想日誌
第6章 若い子と(2)
 事が終わった後のピロートーク。いつもは同世代のおじさんとすることがほとんどだけど、たまには若い子もいいものね。勢いに任せて…という感じだったけど、わたし的には満足できた。

 「あの、ひとつきいていいですか?」
 「どうぞ? いいわよ」
 「おねえさんって何歳なんですか?」

 若い子らしい単刀直入な質問。別に構わないけど。『おばさん』じゃなくて『おねえさん』に言い換える気遣いはできるのね。でも、正直に答えていいものやら悪いものやら。態度が豹変されるのもちょっとさびしいし。

 「『昭和』生まれよ」

 小出しに答えてみる。

 「え? おねえさん、昭和生まれなんですか?」
 「そうだけど? びっくりさせちゃった?」
 「見えないですね」

 『昭和』ってそんなに昔かしら。しかも同じ『昭和』でもギリギリ『昭和』とかではなくて、〇十年代生まれなのだけど。

 「見えないですよ。ぜんぜん見えないです!」
 「そう? ありがと」

 褒められているのか呆れられているのか定かではないけど、とりあえずお礼を言ってみる。
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