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厳冬の氷点下で助けた女
第1章 厳冬の氷点下で助けた女
もうろうとしている彼女に、オレの飲みかけの缶コーヒーを飲ませる。
今、温かい飲み物はこれぐらいしかない。
しかし、うまく飲めない。
手を握ると、氷のように冷たい。
オレは、女の手、足、腕を懸命にさすりだした。

なかなか温まらない。
女の体が冷え切っている。
こうなったら、どうのこうの言ってられない。

「失礼!」
とオレは言ってシャツ一枚になり、彼女に抱きついて温め始めた。
彼女の体を懸命にさする。
氷のように冷たい体、

「こうやるのが、一番だから」
とか、言い訳をしながら、女の体をさする。
彼女のシャツも脱がしてしまう。

車内は暑くなってきたが、女の尻が驚くほど冷たい。
女の手を、ヒーターの温風に当てようとする。

女の体に当てているオレの体も、冷えてきた。

体を動かして、オレの体を温めるしか方法がない。
狭い車内でオレは体を動かし続けた。
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