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第5章 安達君の黒チンポ

エロ雑誌のカラーページ４枚分、
締め切り直前にもかかわらず写真ができていないことに気づいてから、
女一人と男三人の四人は、一種のパニック状態になっていたと思う。

この危機を切り抜けるためには、女の写真が絶対に必要だった。

女は、香織さんしかいない。
撮影に同意した香織さんをモデルに、撮影が始まった。

オレは、どうにか機材を扱うことができるという腕前
でも、モデルをすることになった香織さんは超S級の美人。

４人だけの秘密の撮影会は、予想外の展開となっていった。

オレは、シャッターのレリーズボタンを押しながら、陶酔しきったような気分になってきた。オレだけでは無い。

４人ともが、日常では考えられない、この雰囲気に支配されていた。

撮影が始まってから、まだ３０分も経っていない。

守衛さんが事務所に顔を出すことがある。
セキュリティー室から残業確認の電話もある。
いずれも、１１時過ぎてからだ。時間はまだたっぷりある。

事務所の電気は消してある。誰も、奥の物品庫で、このような撮影が行われているとは思うまい。

次長が言う。

なあ、香織さんよ。アンタのおかげでカラーページはどうにかなりそうだ。一課の締め切りのピンチを救ってくれた。恩に着る。

だけど、もう少し手伝ってくれないか。
ディジタルの画像データを撮り貯めたい

これから先は、もうフィルムじゃない、ディジタルの時代だ。
ディジタルが始まって今はどこもスタートラインだ。

大きいところも小さいところも。
ウチみたいな小さいところは、手持ちの画像データを作りたいんだよ
もう一肌脱いでくれないか

オレは、「もう一肌と言っても、すでに香織さんは全裸だ」とつっこみを入れたくなった。

さっきはマゾの攻めを見せながら、ここでは情に訴える次長の駆け引きも見事だ。
香織さんだって編集者だ。その事情は十分に分かっている。
そのあたりを突いてくるのが、次長の狡猾さだ。
毛布とバスタイルを優しくかけながら、さっきと違った口調だ。