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映える恋(短編集)
第2章 ひとしづく、夜に落ちて
問いかけた紗世の声は、いたずらのように優しくて、でもどこか切実だった。
その指が私の頬にふれる。細い指先が、ほんのり湿っている。紅茶のせい? それとも涙……? それさえも聞けないまま、私は瞬きすらできなかった。
「理由なんて、必要?」
唇が近づいてきて、ふれると同時に、世界が静かに色を変える。
熱くて、柔らかくて、どこか切なくて。
心の奥に触れられるような感覚が、じわりと広がっていく。
シャツのボタンを、ひとつ。
またひとつ。
触れられるたび、私は少しずつほどけていく。何かが壊れるのではなく、むしろ――初めて自由になるような、不思議な感覚だった。
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