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誰にも言えない回顧録
第1章 32歳 専業主婦
その刹那、薄ぼんやりとしていた思考が我に返ったように明瞭になった。

彼の善意の掌が、伝わった感触に動揺したのか力を緩めかける。
不安定な姿勢でそこを頼りにしていた私の身体がさらによろめくと、彼はとっさに左腕も私の脇から差し入れてきた。

後ろから両脇に手を差し込まれ、両の乳房を彼の掌が包み込んでしまっている。
足元のバランスを崩しているので、あたかも後ろから羽交い絞めに抱き締められているような状態になっていた。

大丈夫?律儀とも口実めいたとも取れる義叔父の上ずった静かな声がすぐ背後に聞こえる。
いつものように、ざっくりしたTシャツにブラもつけずにいたから、彼の掌には私の乳房の感触の全てが伝わっていたはずだ。
私は頭がすっきりしてきたことを隠し、わざと呂律が回らないようなていで小声で囁きを返した。

ちょっとキモチワルイ、、
少しこのままでいさせて、、

境内の喧騒が遠くに聞こえている。
そこでは間違いなく親族たちがいるのだ。
そんな中、私は奥まった雑木林の中で静かに義叔父の手に自らの胸にすっかり触れられてしまっていた。

しばらくの間そのままじっとしていた。
すっかり吐き気は収まっていたが、何もせずにいるままでも具合が悪い。
私はあえて喉を鳴らし、嘔吐に備えるようなそぶりで身を揺すっていた。

私が拒むような反応を示さなかったことで安堵したのに違いない。
彼は左腕をぐっと深く差し入れ、その片腕で私を支え直すと、そっと脇から抜いた右手で私の背中をさすり始めた。
まるで嘔吐を促そうとでもするように。

左手の掌を次第に乳房から外そうとみぞおちあたりに下げようとするのを私はむずかって制した。
そこ押さえられるとキモチワルイよ、、
彼の掌が慌ててずり上がり、再び右の乳房を包み込む。
片腕で支えようとしているために、先ほどまでよりも明確に鷲掴みにされる形になった。

無意識に呼吸が荒ぶってくる。
状況が状況だから、息が激しくなるのは自然でもあるだろう。
だが次第に彼の手指が違う意思を示し始めた。
背中をさする右掌の動きと連動するように、左掌で包み込んだ乳房をもやわやわと撫でさすり始めたのだ。
ごく自然に。介抱しているだけ、のようなていで。

何本かの手指が布越しに乳房の突端を通り過ぎ、切ない摩擦を与えてくる。
乳房から背中から、私は静かに高められ始めていた。
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