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わたしの課外授業
第17章 集中期間
 入学試験が本格化する時期になる。授業はとうに終わっていて、生徒はそれぞれの家庭で受験勉強の追い込みをかけている。勉強に集中する上で、いつにも増して体調管理が重要になってくるが、この時期、生徒たちは特にセンシティブにもなってくる。時期を問わず性欲処理は各家庭で行うのが原則ではあるが、母親だけでは処理しきれない場合も増えてくる。このため、例年、この時期は、教師陣も学校に待機して生徒の要望にできるだけ応えるようにしている。

 生徒間の公平性を保つためにも、短時間で効率よく、また、深い充足感を与えるよう留意する必要がある。同時に生徒たちを入学試験というプレッシャーから、一時的にも解放させる必要もある。そこで、この時期は、平常時よりも『祝祭感を演出・加味する等により通常より強度な性的興奮を伴う処理』を行うこととなっている。

 平たく言えば、生徒たちの様々な性的な欲求や嗜好、性癖に、より寄り添う形で性欲を処理するということである。そして、生徒たちは、クラスの枠を超えて、つまりは担任及び副担任以外の教師による性欲処理を希望することもできる(これについては平常時でもしばしば行われているが)。

 『祝祭感』は、各教師がそれぞれ”工夫”を凝らして『演出・加味』することになるが、通常よりお化粧を濃くしたり、いわゆる”セクシー系”な服装をしたりすることが多い。避妊具は、平常時は、既に閉経しているベテランの教師を除いては、生徒に着用させることが求められるが、この時期は、教師側の体調さえ許せば(つまりは”安全日”であれば)不要とすることも認められている。母親が普段着用しているという衣装を持参する生徒も少なからずいる。保護者会や三者面談で顔を合わせる母親とハレンチな衣装から親子の性癖が垣間見られるとともに、意外なギャップに驚くことも多い。

 『一乗寺先生にこれを着てもらいたかったんです』

 恥ずかしさを堪えて衣裳を差し出す生徒が愛おしいが、果たして某女子高の制服がわたしに似合うかどうか。

 『わたしに似合うかしら』
 『鷹野原先生にお願いしようかどうか迷ったんですけど、一乗寺先生にも似合うと思って』

 わたしよりも二十数歳も上の主任先生と比べられたとは。

 『お化粧は鷹野原先生みたいに思いきり濃くしてもらえますか』
 『わ、わかったわ…』

 まずは、光栄というべきなのだろう。
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