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隷婦 狙われた淫らな発情妻・実雅子 ~中出しの快楽に堕ちて~
第32章 再会
「そんなことはないわ。ただ、今日、たまたま思い出したから来ただけ」

と、目を伏せた実雅子。

「本当にそうなのか?俺の目には、今のお前は悲しげに見えるけどな」

佐川が言いながら実雅子の顔を見た。公園の暗がりのベンチ。はっきりと見えるわけではない。それでも、佐川には実雅子の顔が、表情が、言葉が、悲しげに見え、そして聞こえた。

「そう?でも、わたし、幸せよ」

と、笑った実雅子。佐川には、その笑顔が虚ろに見えた。何より、顔の真ん中にある目が笑っていないことに気が付いた。悲しみを、孤独を湛えた目。

子供の頃より、成人式のあの時より、ふっくらした実雅子の顔。

「人妻が、こんな時間にこんなところにいていいのか?」

佐川が微笑んだ。

「今日は夫の帰宅が遅いから」

と、実雅子が答えた。

     昔から嘘を吐けない性格
     それがいい。
     俺が好きなのは、
     実雅子の正直、素直なところ。
     変わっていない。

佐川は確認した思いだった。

     それにしても、
     美人になった。
     小学六年生、いや、
     小学校の低学年のころから
     すでに今を予感させる
     整った顔立ちだったし、
     笑顔が溢れる
     可愛い女の子だった。
     それが32歳。
     可愛らしさを失っていない。
     いや、悲しみが
     女としての深みを
     持たせている。


「いつも遅いのか?」

と、佐川は尋ねた。

「いつもじゃないわ。遅い日もあるだけ」

実雅子が答えた。

「そうか。だったら、遅い日はここで会わないか?」

佐川が視線を実雅子の目に合わせたまま聞いた。

「会ってどうするの?お互いに過去を思い出しても意味はないわ。わたしの思い出はわたしだけのもの。あなたの思い出はあなただけのもの。それでいいと思うわ」

実雅子の拒否を受けて、

「そうか。寂しくはないのか。ひとりで」

と、佐川が聞いた。

「その言葉はあなたに返すわ。わたしには夫がいるけど、あなたは、ひとりなのでしょ?」

と、実雅子が佐川を見た。

「その夫は、抱いてくれるのか?イカせてくれるのか?」

佐川が聞いた。
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