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第16章 実雅子の過去

では、実際はどうだったのか。

サランの言っていることは、全てが嘘ではなかったが、切り取りや、誇張、そもそも、そん趣旨ではなかったということも含まれていた。ACジャパンが流していた「ウソ・大げさ・紛らわしい」の類がほとんどだった。だから、サランがメンバーに伝えた内容と実際に実雅子が言った内容には差異があった。

・『ここ（K大学）には日本のできる男が集まっている』

　　　　＞これは、実際に実雅子が言った発言通りで一字一句間違いははかった。

・『K大学で研究していても、私に相応しい男はいなかった。〇ITで研究していれば、相応しい男に出会えるかもしれない』

　　『K大学で研究していても、私がしたい研究はできない。
　　　〇ITなら、したい研究ができるかもしれない。』

　　　　＞実雅子が実際に言った内容は下段。
　　　　　『相応しい男』ではなく、『したい研究』だった。

・『高校の近くに自分たちはオシャレだと勘違いしている〇〇学院大学っていうのがあって、そこの大学生が駅とかで声を掛けてくるの。バカはお呼びじゃないのに』

　　『高校の近くにオシャレな学生が多い〇〇学院大学という大学があって、
　　　そこの大学生が駅で声を掛けてきたわ。大学受験でそれどころじゃないのに』

　　　　＞『勘違い』『バカはお呼びじゃない』が虚偽。

・『〇〇学院大学の学生ってお金だけは持っていて、いきなり駅のホームで誕生日だからってプレゼントを渡されたことがあった』

　　『〇〇学院大学の学生さんはお金持ち。いきなり駅のホームで誕生日だからと、
　　　プレゼントを渡されてビックリした』

　　　　＞微妙にニュアンスが異なる。

・『教えたわけでもないのに、誕生日を知っているとか、キモいから突き返したわ』

　　『教えたわけでもないのに、誕生日を知っていて、ビックリしたわ。
　　　プレゼントなんて、貰うわけにはいかないから、お断りしたわ』

　　　　＞『ビックリ』という発言で、『キモい』などの発言はなかった。

・『親の七光り、親の脛をかじるだけのボンボンのボンクラの集まり』

　　『〇〇学院大学はいいとこの御曹司が多いのよ』

　　　　＞七光り、脛をかじる、ボンクラ、ボンボンなどは、虚偽。

という風に、サランの作文が多かったが、煽られてしまったメンバー。