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女旅芸人衆の淫ら旅
第3章 延岡へ
大八車を押して寺を後にすると
お瞭は名残惜しそうに何度も後ろを振り返った。
和尚もまたお瞭との別れが辛いのか
一行の姿が見えなくなるまで境内から手を振っていた。
「あんな年寄りがあんたの好みだったとは知らなかったな」
おもいっきり嫌味を込めて良案はお瞭に囁いた。
「ふん!なんとでもおっしゃい!
私はね、今回のことで男の好みは見た目で判断しちゃいけないって気づかされたんだよ」
そこまで言われると、ひそかにお瞭を妻に娶(めと)ろうと恋い焦がれていた良案はブスッとこれ以上ないほどの仏頂面をした。
一行は険しい山道を次の興業地である延岡を目指していた。
山を越えると目の前になんとも美しい海岸線が一行を出迎えてくれた。
「ねえ、座長…風呂代わりにこの海で一泳ぎっていうのはどうですか?」
一座の最年少のお花が水遊びをしたいと申し出た。
「だめだよ!あんたらはね白菊のような美しい肌が売りなんだよ
日焼けしてボロボロの肌になったら誰も見向きもしてくれないよ」
座長のお絹に一喝されて、お花はしゅんとなった。

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