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心の中のガラスは砕けて散った
第10章 奈緒
窓の外を市街地の建物が通り過ぎ 車は
軽快なエンジンの音を 右側の車線を普通車が
大きなバスが、トラックが追い抜いて行く

白いワンピース姿の奈緒 ワンボックスの後部座席の
隅に蹲る様に 男達の視線を 奈緒の姿を映そうとする
ビデオカメラのレンズを避ける様に 体を小さくさせ
消え入る事を望む様に 座って居た

カメラはそんな隅に座る奈緒に合わせ
ピントを合わせて来る 白い前ボタンの
ワンピースを着て俯く奈緒にレンズは追い 

「 奥さん、どう? 気持ちいい? 」

撮影している男が声を掛け、俯く奈緒の
顔が上がり首を振った、首筋の白いエナメルの
チョウカーに着いた鈴が、小さく音を立て
ワンピースの大きなボタンを 隣に座る
男の手が伸びて外していく 

俯く奈緒の手が何度か男の手に掛かり
諦めた様に両の手を椅子に投げ出し
全てのボタンが外され 男の手は伸び

胸元からワンピースが 開かれ
白い肌が 走る車中に浮き上がる
隣を走る車を気にした奈緒の手が 
ワンピースを掴み 諦めた様に手を外し
白い裸体が社内に曝け出され
裸体に巻かれる赤い縄が 浮き上がった
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