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心の中のガラスは砕けて散った
第6章 6月
集会場を出て、緩やかな坂を二人歩く
街灯の明かりに早紀の長い黒髪が反射する

「 来週は? 」

「 早上がりの申請して無いから 」
早紀が残念そうに 漏らした

「 次は、2週先だね,待ちどうしいな 」
街灯の明かりが幼顔の早紀の顔を浮き上がらせ、頷く姿に

「 金曜の夜は? 」
早紀は康二を見上げた

「 来週・・・ 」
早紀が怪訝な顔をする

「 臨時の町内会 」
悪戯な笑いを浮かべ康二が早紀を見る、
早紀は嬉しそうに 表情を変え

「 町内会と言って出て来れる? 」

「 何時ですか? 」

「 金曜の7時は ? 」
早紀が少しの間、沈黙した後、

「 集会所ですか? 」

「 車を出すから、ドライブは? 」
笑顔で早紀が頷き、困惑した表情を浮かべ

・・・あっ!!・・・・

声を上げ、康二は怪訝な顔で早紀を見た
街灯の明かりに、早紀の嬉しそうな目が映り
少し困惑した顔で

「 一杯出したでしょう、流れて来た 」
淫靡な表情を浮かべ 康二の頬に口を付け

「 おやすみなさい 」
長い髪を揺らせ、マンションへの道へ、
康二は早紀の後姿が見えなくなる迄、路地に佇み
自宅へ向かった
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