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やっと、逢えた
第2章 待てど暮らせど
翌日、俺は彼女の住んでいるマンションの下に来ていた。


とはいえ、いきなりインターホンを押す訳にもいかないし、
ベランダ側に回って見上げてみて、
溜息をついてすごすごと病院に行った。


体調が快復したら、
出勤する時間に会えるかもしれないと思って、
毎朝、時間を見計らってマンションの入り口近くに車を停めて待ってみたりした。


まるで不審者だ。


普段、自分で運転することはないから、
ガレージに置きっぱなしの車で一人で出掛ける俺を見て、
何事かと親父も呆れていたのかもしれないけど、
気にしている場合ではないし、
連日、朝のドライブを続けては会えず、
気落ちして病院に向かった。


そして、勿論、夕方はカフェに向かう。

更にご丁寧なことに、サロンに立ち寄った後、
もう一度彼女のマンションまだ向かってから帰宅した。




もしかしたら、見逃しているのか?
何しろ、ぼんやりとしか、
というより外見はほとんど覚えていない。


余程具合が悪くて入院でもしてるんだろうか?

葵に電話させようか?



そんなことを考えながら、
また、溜息をついていた。



いつになったら彼女と逢えるんた?
もう永遠に逢えないんだろうか?



俺はノロノロとエンジンをかけてゆっくり車を出した。


力尽きたようにハラリと落ちた葉が、
フロントガラスに当たって後ろに流れ落ちて行くのを横目で見ると、サイドミラーに彼女が見えたような気がして慌てて車を停めて振り返ってみたけど、
そこには誰も居なかった。
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