この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雨が好き
第77章 蒼人さんの家

蒼人さん、水際さんと一緒にいると、いつもあたたかい気持ちになる。
それがどこからきたのか、わかった気がする。
二人の胸の中。それを満たしているあったかさと、
ここにあるあったかさ、おんなじ感じ。
だからなんだ。
笑いながら、お話しながら、私は思った。
ああ、きっと、あったかさって、水みたいなんだな、と。
お母さんから、そして、きっとお父さんから注がれて、
それは、蒼人さんや水際さんに流れ込んでいったんだ。
蒼人さんのお母さんやお父さんも、そのまたお父さんやお母さんから注がれた。
そうやっていっぱいいっぱい流れてきたあったかさを、
私は今、もらっている。
蒼人さんから、水際さんから
お父さんから、恵美子おばさんから
今も、今までも、
いっぱい、いっぱいもらっている。
私も、いつか、こんなにもらったあったかさを
誰かに、渡していけるかな。
誰かに注いでいけるかな。
そうなればいいし、
そうしたい。
そんな風に、思っていた。
それがどこからきたのか、わかった気がする。
二人の胸の中。それを満たしているあったかさと、
ここにあるあったかさ、おんなじ感じ。
だからなんだ。
笑いながら、お話しながら、私は思った。
ああ、きっと、あったかさって、水みたいなんだな、と。
お母さんから、そして、きっとお父さんから注がれて、
それは、蒼人さんや水際さんに流れ込んでいったんだ。
蒼人さんのお母さんやお父さんも、そのまたお父さんやお母さんから注がれた。
そうやっていっぱいいっぱい流れてきたあったかさを、
私は今、もらっている。
蒼人さんから、水際さんから
お父さんから、恵美子おばさんから
今も、今までも、
いっぱい、いっぱいもらっている。
私も、いつか、こんなにもらったあったかさを
誰かに、渡していけるかな。
誰かに注いでいけるかな。
そうなればいいし、
そうしたい。
そんな風に、思っていた。

