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雨が好き
第77章 蒼人さんの家

小さなガラスのおちょこが手渡され、水際さん曰く『ちょっと奮発したの!』という日本酒が注がれた。
お母様と水際さんはそれぞれビールを小さめのコップに注ぎあう。
「ではでは・・・毎年恒例!高槻家のお正月おせち大会をはじめまーす!!」
水際さんが杯をあげる。
「いつの間に恒例になったんだよ、2回目だろ、これ」
蒼人さんが冷静につっこんでいた。どうやら、去年が初めてで、今年が二回目、ということらしい。
「いいのよ!!これから毎年やるもん!」
その水際さんの様子にお母様がふふふと笑う。
この二人の掛け合いは、高槻家では日常みたいだった。
「かんぱーい!」
最初にお母様の杯が差し出されたので、軽くおちょこをぶつける。
次に蒼人さん、最後にずいと差し出された水際さんのコップにも。
日本酒はあまり飲んだことがない。
恐る恐る口に含むと、思ったよりフルーティな感じで、少ししか飲んでいないのに、鼻腔に抜けるような香りが特徴的だった。
「ね?それ、美味しいっしょ?」
顔に出ていたのだろう。水際さんが私の様子を見て、満足気に微笑んだ。
お母様と水際さんはそれぞれビールを小さめのコップに注ぎあう。
「ではでは・・・毎年恒例!高槻家のお正月おせち大会をはじめまーす!!」
水際さんが杯をあげる。
「いつの間に恒例になったんだよ、2回目だろ、これ」
蒼人さんが冷静につっこんでいた。どうやら、去年が初めてで、今年が二回目、ということらしい。
「いいのよ!!これから毎年やるもん!」
その水際さんの様子にお母様がふふふと笑う。
この二人の掛け合いは、高槻家では日常みたいだった。
「かんぱーい!」
最初にお母様の杯が差し出されたので、軽くおちょこをぶつける。
次に蒼人さん、最後にずいと差し出された水際さんのコップにも。
日本酒はあまり飲んだことがない。
恐る恐る口に含むと、思ったよりフルーティな感じで、少ししか飲んでいないのに、鼻腔に抜けるような香りが特徴的だった。
「ね?それ、美味しいっしょ?」
顔に出ていたのだろう。水際さんが私の様子を見て、満足気に微笑んだ。

