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雨が好き
第66章 きらめく街
視線をやった先、窓ガラスには、
座ってカフェラテを飲む蒼人さんと、
エプロンを付けて立っている私の姿が映っていた。
そして、その向こうに、きらめく街。

ほうと、ため息が出そうで、
なんだか、それは、ちょっと素敵な景色な気がした。

しばらく見つめて、ふと私はあることを思いつく。

「「あの」」

ところが、声は同時にふたつ。
私と蒼人さんが、同時に声を発していた。

私達は互いに顔を見合わせる。
一瞬、ふたりともちょっと驚いたような表情、
ついで、くすりと笑い合った。
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