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雨が好き
第66章 きらめく街

【きらめく街】
蒼人さんと一緒に、栞さんのお墓にお参りしてから、1週間が過ぎた。
あれから、雨の日に1回、お昼間に、
晴れた日には2回、夕方に、
『みなと町』に来てくれた。
ただ、あの日に話したことに、蒼人さんが触れることはなかった。
私も触れはしなかった。
それは別に互いに触れられない、というイヤな感じではなくて、
触れなくても通じる、というか、
なんだか心が少し近くなったというか、
そんな風に思えていた。
蒼人さんは、どうなのだろう。
同じだったら、嬉しいんだけど。
季節は移ろい、12月の声が聞こえる。
夕方、日が落ちるのはすっかり早くなり、
暗くなった夜空の下、街は、クリスマスの光に彩られていた。
蒼人さんと一緒に、栞さんのお墓にお参りしてから、1週間が過ぎた。
あれから、雨の日に1回、お昼間に、
晴れた日には2回、夕方に、
『みなと町』に来てくれた。
ただ、あの日に話したことに、蒼人さんが触れることはなかった。
私も触れはしなかった。
それは別に互いに触れられない、というイヤな感じではなくて、
触れなくても通じる、というか、
なんだか心が少し近くなったというか、
そんな風に思えていた。
蒼人さんは、どうなのだろう。
同じだったら、嬉しいんだけど。
季節は移ろい、12月の声が聞こえる。
夕方、日が落ちるのはすっかり早くなり、
暗くなった夜空の下、街は、クリスマスの光に彩られていた。

