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第8章 ワードローブ

【ワードローブ】

どうしよう・・・。

鏡の前で、私は何度も何度も着替えをしていた。

この服は・・・、地味すぎる？
でも、こっちは、ちょっと普通すぎる・・・。

私は、自分がお洋服をあまり持っていないことを、
今ほど後悔したことはなかった。

普段着が少しと、
働いてきたときに買ったスーツが２着
冠婚葬祭用の服が２着

私のワードローブに入っている服は、とても少ない。

・・・困った・・・

それに、お化粧。
昨日、慌ててお化粧品を買い揃えてはみたものの
うまく、できる気がしない。

普段の私は、お肌の手入れはするし、
口紅はつけたりするけれど、
さほどお化粧はしない方だった。

化粧品売り場の店員さんは
とってもピカピカしていて、
キレイだった

いちおう、それぞれのお化粧品の説明を聞いたりしたし
試しに使ってみたりもしたけれど
きれいに見てもらうことができるか、
本当に自信がない