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第3章 　　罪人　長澤 慶子　　

受信
From 慶子
2024-12-08 07:38
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大学生の彼の事が好きです。
今私のスーパーに買い物に来てくれる彼です。

他の人の事を思い出す事もあります。
でも毎日の仕事の時に彼を見る度に、彼の事がやはり好きだといつも思います。

彼の姿を見付けると、
（今日も彼を見る事ができた。）
と思い、とても幸せな気持ちになります。
私は彼の姿を見るだけで幸せなんです。

彼が私のレジに来てくれた瞬間、私はすごく動揺します。
動揺している事を知られてしまわないように、必死に平静を装います。

彼はレジの前にカゴを置く時に、決して乱暴に置く事はしない人です。
店員の私にも丁寧に接して下さる、彼の人柄を感じます。

カードを出して下さる時の彼の声、
きれいな声でとても好きです。

お釣をお渡しする時に、彼の手の下に私の左手を添えます。
彼の手と私の左手が少しだけ触れる時
私にとってこの今が幸せなんだと感じます。

彼の声、彼の体、彼の仕草、歩く姿
全てが好きです。