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天狐あやかし秘譚
第73章 動如雷霆(どうじょらいてい)
うーん・・・と土御門が顎を指でかく。

「瀬良ちゃんの言うのももっともなんやけど・・・、おそらく敵の行くところは、知れとる。動くとすれば、今日の真夜中・・・やからな。それまでは休憩と増援の要請に当てるべきやな。」

それに・・・と続ける。

「ダリはん、腕、喰われたままなんやろ?あんさんなら、分かるよな?敵の場所」
ああ、とダリが頷いた。
「それにしたって、今日の真夜中まで時間があるってどうして分かるんですか?それより早く何らかの動きがあったら!?」
「それはないな。それはない。最初から、やつらは今日の8時までに玉が手に入ればいいと思っていたんや。今日が何の日か、分かるか?」
瀬良が首を振る。私もわからない。
「新月や。昨日はちょっとだけ月、出てたんやで?今日がほんまの新月。
 新月、死返玉、そして、ここはどこや?島根県松江市・・・ここに何がある?」
「まさか・・・」
瀬良の顔が少し青ざめた。え?なになに?二人で盛り上がらないでよ!

「そ、敵さん・・・まつろわぬ民たちはな、開けるつもりなんよ。なあ・・・」

土御門の目が夜の森の向こうを見た。

「あの『黄泉平坂』を・・・な」
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