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天狐あやかし秘譚
第128章 悲歌慷慨(ひかこうがい)
時間にして1時間だったかもしれないし、もしかしたらたったの5分ほどだったのかもしれない。時間感覚もわからなくなるほどの激しい交わりの末、ようやくブルリと膣内で彼のペニスが震えるのを感じた。次いで広がる、温かで至福の感触。
――ああ・・・出てる・・・出ている・・・私の、私だけの・・・
じわじわと身体に染み入ってくる愛おしい人の体液がとても心地よい。何度でも、何度でもこの身に受け止めたい。そして、この喜びを誰にも渡したくない。
そう感じていた。
ズルリとペニスが引き抜かれると、身体の力も一気に抜けてしまった。くたりと夜具に横たわる。息が荒く、汗ばんだ身体のいたるところから、男と女が交わったあとの淫らな匂いが漂っていた。
さらっと上掛けがかけられる。
まだ季節は夏だ。
このまま裸に薄い掛け物でも十分に眠ることができる。ましてや、側に愛しい人の体温を感じていればなおさらだった。
「ああ、キヌギヌ・・・おかげでとても良く眠れそうだ」
頭を撫でてくれる大きな手、満足そうに微笑む様子。
たらりと先程注がれた精液が陰唇から漏れるのを感じながら、キヌギヌは至福の時を過ごしていた。
「緋紅様、キヌギヌも嬉しうございます」
言ったキヌギヌを、彼は抱きしめる。その胸に抱きながら背中を優しく撫でていた。
「君だけでも助かってくれて良かった」
「・・・はい」
――ああ・・・出てる・・・出ている・・・私の、私だけの・・・
じわじわと身体に染み入ってくる愛おしい人の体液がとても心地よい。何度でも、何度でもこの身に受け止めたい。そして、この喜びを誰にも渡したくない。
そう感じていた。
ズルリとペニスが引き抜かれると、身体の力も一気に抜けてしまった。くたりと夜具に横たわる。息が荒く、汗ばんだ身体のいたるところから、男と女が交わったあとの淫らな匂いが漂っていた。
さらっと上掛けがかけられる。
まだ季節は夏だ。
このまま裸に薄い掛け物でも十分に眠ることができる。ましてや、側に愛しい人の体温を感じていればなおさらだった。
「ああ、キヌギヌ・・・おかげでとても良く眠れそうだ」
頭を撫でてくれる大きな手、満足そうに微笑む様子。
たらりと先程注がれた精液が陰唇から漏れるのを感じながら、キヌギヌは至福の時を過ごしていた。
「緋紅様、キヌギヌも嬉しうございます」
言ったキヌギヌを、彼は抱きしめる。その胸に抱きながら背中を優しく撫でていた。
「君だけでも助かってくれて良かった」
「・・・はい」

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